キングコング:髑髏島の巨神(ネタバレ)

キングコング:髑髏島の巨神(2017)
原題: Kong: Skull Island
 
今ノリに乗っていると(私の中で)話題のトム·ヒドルストンとブリー·ラーソンが主演を勤める怪獣映画!
正直怪獣映画は肝っ玉小さい私にはしんどいし、過去怪獣映画を見たといえば何十年前のモスラくらいでした。
 
しかし2月の某日新宿TOHOシネマの前を通りがかりレッドカーペットを見られたことで鑑賞を決心して(不純な動機)、映画好きの先輩を引き連れて行ってまいりました。
 
★★★★☆(4.2)
 
太平洋戦争中に、ある島に墜落した米兵のマーロウが目の前の敵と戦っていると、巨大なキングコングが現れるという分かりやすくもインパクトとテーマをしっかり突き付けてくるスタート
研究員のランドサットが衛星にも映らない秘密の島を見つけ、そこの調査をさせてくれと議員に直談判したことがキッカケで探検隊が組まれるというもの。
ベトナム戦争を終えて帰国を控えるのみだったパッカード大佐(サミュエル·J·ジャクソン)率いる部隊を援護に、研究者の3人と案内人にコンラッド(トム·ヒドルストン)、戦場カメラマンとしてウィーバー(ブリー·ラーソン)が集まり、島を取り囲む嵐を抜けたその先の島は人間が踏み入れていい場所ではなかった...
 
事前知識としては大体の戦争の年代さえ押さえておけば、あとはSF映画として比較的手放しで楽しめる娯楽映画にもなっていました。
「怪獣」がベースとなりながらも怪獣が人間界に脅威を与えるというものでもなく、キングコングの理性や思いやりの反面、野生の怪獣生物の凶暴さという全く別の描き方も見物の1つ。むしろ人間が懐柔していくエゴすら見える。
正直予告を見た雰囲気だと、人間コロス!排除!!オレガボス!!!というトーンかと思っていたのでね、いいギャップでした。
 
 
 
以下ネタバレを含みます!未見の方は気を付けて!!
 
 
 
 
 
まず髑髏島へ向かうシーン、雷に強風にとひどい嵐の中で隊員を鼓舞させるドヤ顔のパッカード大佐のセリフが非常にかっこよかったし痺れた!!!あと首がカタカタする人形のアップで嵐抜けるの怖いのよ。アレはちょっとしたホラーだからお気をつけ(ホラーのレベルが低い)
戦闘機ってああいうものなんだっけと思いながら観ていたけれど、あの嵐を扉なしのヘリっていろいろ無茶すぎるとは思うが。。
 
島の地質調査という名目で島に爆弾を落としまくっていたところ、島の生物たちを起こしてしまった上に島の守護神であるキングコングが自分たちの住む場所を守るためヘリごと真っ二つにされたりころされたりしてしまうんですね。正直コングからしたらそりゃそうだという。
 
部下を殺されたことで完全に血管がプッチンしたパッカード大佐はコング始末して隊員をみんな迎えに行くまで帰らないと沸騰しっぱなし。この大佐、完全に戦争にすべてを奪われた人というか戦争に憑りつかれてしまった人物であることが処々にあらわされていて少し恐怖を感じるくらい。
戦争も終わったしやっと家に帰れるぞ!となる周りの隊員がきっと普通の感覚で。帰国直前の今回の任務にどこか「この危険がある環境に身をおくこと」を喜んでいるというか居場所を求めているというか。
数ある戦争映画でも示唆されてきたことではあるけれど、やはりやるせない気持ちが残る。
 
キングコングがウィーバーと意思疎通をしたところがいいのか悪いのかという話もチラホラ聞くし、ひたすらモンスターであってほしいというところも分からなくもない。しかし「巨神」の形として、且つ今までの怪獣映画との違いという面では悪くないかなと。
 
マーロウが島の人と心を通じさせる関係を築いていたこと、笑いも言葉を話しもしない民族との繋がりなのに、島を離れるシーンではぐっとくるものがあった。あの人たちは一体どこから来ていたのだろう…。
 
大佐は結局救われることはないというか、むしろ本人がそれを望んだ形で最後まで「敵」に立ち向かっていたけど、彼にとって本当の「敵」は何だったのかと考えさせられる。自分自身と戦い続け見失いたくなかったのではないか。
 
毒ガスをまき散らす中をガスマスクで駆け抜け、仲間の元へ走るコンラッドかっこよすぎたけれどいやいやそこでガスマスクとったらダメでしょうなんて不毛なツッコミはやめますね。
基本Tシャツ1枚で星飛雄馬矯正ベルトもどきの姿がすさまじくセクシーで、ついうっとりしてしまう…。
 
結局どのキャラクターをとってみても、現状に物足りなさや何かを求めていたからこそ未開の地に向かう決断をできたのだなと。
あそこの国のジャングル探検に行こうぜ!とはまた違うものね。
 
へたに恋愛要素を混ぜることもなく、キングコングの映画であることを最後まで貫いてくれたので非常に満足。
ロマンスは〆のマーロウの帰宅シーンだけで胸が熱いよ。待っていてくれる家族って本当に素敵だなぁ。
キングコングのド迫力と俳優陣の名演技、トムヒのセクシーを未見の方はぜひ押さえるべし!!